現代の子育ての抱える問題は個人的な問題というよりむしろ社会的な問題です。
 ずいぶん恵まれた存在のように見える今の時代の親は、昔の親とは別の『子育ての大変さ』を抱えています。   

子ども 編   
◆家の周りに自然が少なくなり、外で子どもだけで安全に遊ぶことが難しい。
◆子どもが少なくなり、地域で年長の子が小さい子の世話をする機会が少ない。
◆ゲーム・ビデオなど、家の中で遊ぶことが多い。
◆スイミングやピアノなどお稽古事を複数している。
                など

親  編
◆子どもに接する機会がほとんどないまま親になり、子育てへの不安感が大きい。
◆インターネット等の情報量の多さに、何が正しいのかわからなくなる。
◆地域に子育ての不安を相談できる人がいない。
◆将来への見通しが持てない。
              など 

 

昔の母親は偉かった?

 「昔の女性に比べて、今どきの母親は・・・」という言葉をしばしば耳にします。「昔」っていつのこと?今どきの母親はダメなのでしょうか。
 大家族の嫁や農家の嫁として女性が大変だった頃、子どもは、家族や地域や上の子が世話をしてくれたので、母親だけに負担がかかることはありませんでした。子育てが、母のお仕事となってきたのは、1960年代以降です。核家族が増え、「男は仕事、女は家庭」という役割分業は、経済の高度成長に都合が良かったのです。現代は、女性も仕事を持つ人が増えてきて、社会的な育児支援が求められています。
 昔の子育てもいいところはたくさんありますが、社会の状況は大きく変わってきています。子育てを母親だけの負担にするのではなく、社会や地域でサポートしていかなければならない時代です。